動揺
2018年 09月 23日
数日前の事。
僕のスマホにGoogleのメッセンジャーなんてアプリが入っている事すら知らなかったのだけど、唐突に「今度渋谷でライブをやるから来てね」なんてメッセージが届いた。え、誰?と思ってみると、記憶のだいぶ奥の方にしまってあった名前。
僕が20才位の頃、いつもツルんでいた仲間がいた。一番年上が24かな。下が19。
世に認められる何者かになりたいと、一緒にジタバタしていた仲間。
ある時、一人が映画を撮ろうと言い出した。
みんなで手伝って撮った。
何かやたらと楽しかった。
昔ながらの8mmフィルムで撮った映画は完成した。
あのフィルム、まだどこかにあるのだろうか。
メッセージを送ってきたのは、そんな仲間の一人で、僕の一つ年下。
音楽で何者かになりたいと願って、博多から出てきた男。
一見、怖い系のイケメンで独特のオーラがあるのだけど、実は情に厚くて几帳面でイイ奴なんだ。しかも器用。でも彼のバンドは率直に言って、アマチュアの域を出ていない印象だった。
20代中盤、僕も仕事が忙しくなって、なんとなく疎遠になったのだけど、時々みんなとは連絡は取っていた。
30になる頃、彼は博多に帰る事になった。
仕事で忙殺されていた僕は、見送りすらしなかった。
「あいつ、どうしてるのかな」と思い出す間隔が段々長くなり、いつの間にか記憶の奥底に沈みっぱなしで20年経っていたところに、いきなりメッセージが届いた。
彼も今年で49才になるはず。そう、ワタクシもうすぐ50才(笑)
まだやってたんだという驚きと、今の閉塞感に押し潰されかけの僕には眩しくて、何か酷く動揺している自分がいるのです。
by k3w
| 2018-09-23 13:33
| イロイロ